少し前になりますが、コンビプラザ橋本保育園様で応急手当と心肺蘇生法の講習を行いまし た。
講習時間も午前中いっぱいと十分な時間をいただきまして、
心肺蘇生法、窒息の解除方法、AEDの使用方法、そこに応急手当とたくさんの内容を行いました。
3時間あると、本当に相当な内容の実施が可能です。
職員さんも積極的に参加していただき、最後のシュミレーションの部分ではディスカッションが盛り上がり、ファシリテーター(私)なしで自由に、
「こんな課題あるよね〜」
「こんな時、どうしよう・・・」
とたくさんの話をされていました。
一般的な応急手当の研修では、
心肺蘇生法のマネキンを使って以上!終了!ですが、それでは実際の現場につなげることは難しいです。
インスト関連でとある人が話していたのが、研修は免許の場内講習と一緒。
車の免許を取る際の場内講習=心肺蘇生法の研修で例えられるのですが、
免許って場内教習だけじゃもらえないですよね?
何が必要かというと、場外、つまり一般道に出て、実際に走り様々なイレギュラーに求められることが必要になります。
そうなんです。
応急手当の講習と言うと消防などがありますが、整えられた環境下でマネキンを置いて、そこで練習をするコースは場内ですよね。
理想的な環境下で、方法を学ぶということです。
でも、それでOKと思っている人がたくさん・・・
しかし、現実はそう上手くはいきません。
たとえば、AEDを取りに行ったら入りの蓋の開け方がわからない!!
子供の名簿を確認しようとしたら、いつもは鍵がかかっていないのに、今日に限って園長がいないから鍵が!!
など、イレギュラーなことが起きたりします。
今回は、とある部屋で子供が急にぐったりとしたというシチュエーションでしたが、
「大声で助けを呼んでも他のスタッフは来てくれるか・・・奥まった部分だとわからないのではないか・・・」
「他の子どもを見ている保育士は離れることができない・・・どうするか・・・」
など、実際に動くからこそわかる問題点が見えてきました。
この疑問を一個一個、解決していくことが大切です。
このように実際を想定して訓練することが大切なのですが、多くの保育所では実際を想定したシミュレーション訓練を行えていないかと思います。
今回、素晴らしい!すごい!と感じたのは保育所の栄養士さんが一緒に参加していたことです。
心肺蘇生法の研修を開催すると、栄養士さんは参加しないという保育所もありますが、
いざ何かが起きた時にフリーで動くことができ、その場を離れても大丈夫という栄養士の存在は大きいです。
栄養士さんがAEDを持って来る、救急車の誘導をする、ほかの子供を一時的に世話をする、という事ができるとだいぶ環境が変わるのではないでしょうか。
実際にシュミレーションをやると浮かび上がってくる部分がたくさん出てきます。
そして、先に繋げていきましょう。
コメントをお書きください